生地語り今選ぶべき至高の生地
オーダーの醍醐味は生地選びにあるといっても過言ではありません。
麻布テーラーが自信をもっておすすめしたい生地をご紹介します。「繊維の宝石 MAF®」
麻布テーラーは、従来の欧州をメインとしたファブリックだけでなく、価値ある品質を年間通して安定してご提供するという安心もお届けするために、常にジャパンファブリックに着目してまいりました。
そして今回出会ったのが、創業120年を超えたニッケの中でトップクラスに位置付けされる品質のMAFでした。現在の最高品質エクストラスーパーファイン・ニュージーランドメリノウールであるMAFは、着心地を左右する滑らかさと弾力性に冨み、白度に優れて美しい発色で、繊維の宝石と呼ばれています。 昨今は年間を通して着用できるシーズンレスなスーツや、1着でも様々なシーンにおけるドレスコードに対応できるスーツなど、オールマイティなスーツの要望も高まっております。そこで今回は、究極のオールマイティスーツとして、繊維の宝石MAFをおすすめいたします。MAF®とは
1988年から始まったニュージーランド政府とニッケの国際プロジェクトにより、地道な品種改良を積み重ねた結果生まれたのが最高品質のメリノウールがMAFです。当時、10箇所の牧場から3万頭にもおよぶ羊の原毛を測定し、さらにその中から307頭を選抜。優性遺伝による品種改良を繰り返すことで繊維の宝石と呼ばれるMAFは誕生しました。全世界の産毛量の中でMAFと呼べるのはわずか0.1%。極めて希少なメリノウールなのです。
MAFができるまで
日本の繊維産業の歴史を語るうえで欠かすことのできない日本毛織株式会社(ニッケ)が誕生したのは1896年。3つの国内生産拠点で、紡績から、製織、染色、整理までの全工程を行う生産設備を持ち、誇り高き上質なものづくりを脈々と続けています。麻布テーラーがセレクトしたMAFも、原料を糸にした後、織って生地にするまでを国内一貫生産で品質管理を行っています。このこだわりからから、究極のオールマイティスーツに必要な機能が誕生します。
MAFを使用した
究極のオールマイティスーツ。抜群の仕立て映えと
適度なストレッチ性。立体的で丸みのある美しいスーツには、生地に適度な伸縮性とハリ感が求められます。伸縮性はMAF原毛一本一本の細さと、屈曲の大きさから得られるバネやコイルに似た効果から生まれます。またMAF原毛の優れた弾力性とコシは、生地に適度なハリ感を生みだします。
抜群の発色の良さと光沢感。
美しい絵を描くためには、真っ白なキャンバスが必要です。原料や糸が白く、光沢に優れているということは、発色が美しく深みのある色の表現を可能にします。オールマイティスーツは、ハレの舞台にも対応できる抜群の発色性と光沢感が必要です。
オールシーズンで着用ができる。
MAFは、ニュージーランド17.5μ(Super120’S)を2/80細番手の糸にして2/1綾の高密度で織り上げました。上質原料を各工程で丁寧にものづくりすることで得られる、綺麗な目風と緻密さ、そして光沢が特徴のオールシーズン対応の高級素材です。