セレモ二アルウェア

近世以降の衣服の歴史は、一言でいえば簡略化の歴史でした。しかし、服そのものが次第に合理的で簡素に変わってきた一方で、簡略化の対極にあるようなフォーマルウェアは消えることはありませんでしたが、現在はフォーマルウェアの着こなしも変化してきています。欧米のクラシックなフォーマルウェア（国際プロトコール）や日本の伝統的な礼儀作法（日本プロトコール）を理解した上で、現代的でありお客様のパーソナリティまでも反映するのが “AZABU BLACKS”という麻布テーラーのフォーマルウェアです。

二人の幸せを祝う晴れやかな場にふさわしい装い

結婚式ではビジネススーツとは異なるフォーマルスーツを着用する必要があります。また、立場により適した衣装が変わります。ここからは、クラシックなコーディネーションに敬意を表しながら結婚式でのフォーマルスーツの着こなしをご紹介いたします。

結婚式ではビジネススーツとは異なるフォーマルスーツを着用する必要があります。
また、立場により適した衣装が変わります。ここからは、クラシックなコーディネーションに敬意を表しながら結婚式でのフォーマルスーツの着こなしをご紹介いたします。

セレモニーの礼装はモーニングコートを着用。

昼の正礼装は、前裾が後方に向かって斜めにカットされたモーニングコートです。結婚式の主賓、媒酌人、新郎新婦の父親などが、身近な着用例です。昼間に行われる国の式典や褒章授賞式に出席する際にも着用します。

コートのみ　¥44,000（税込）〜
ベスト　¥25,300（税込）〜
コールスラックス　¥36,300（税込）〜

パーティーの礼装はタキシードを着用。

日本ではタキシードが一般的な呼び方ですが、イギリスではディナージャケット、他にスモーキングジャケット、イブニングジャケット、ディナーコートなどとも呼ばれます。現代では、ほぼ夜の正礼装まで昇格しつつあり、夜の結婚披露宴など、主役、一般参列者を問わず着用できます。

タキシードスーツ
¥60,500（税込）〜

昼の礼装はディレクターズスーツを着用。

ディレクターズスーツは、その名の通り、かつて重役(ディレクター)のビジネスウェアとして流行した服。現在、昼の準礼装として披露宴の主賓、純礼装指定のパーティやレセプションでも可能です。

ジャケット　¥27,500（税込）〜
ベスト　¥25,300（税込）〜
スラックス　¥16,500（税込）〜
コールスラックス　¥36,300（税込）〜

夜の準礼装はファンシータキシードを着用。

タキシードがあくまでブラック＆ホワイトを原則とするのに対して、色彩や素材、デザインに多様性をもたせたものがファンシータキシードです。
世界的なフォーマルウエアのルールにはないですが、日本では夜の準礼装として結婚式やレセプション、パーティなどで出席する際にも着用します。

ファンシータキシードスーツ　¥60,500（税込）〜

男性は、昼夜の区別なく、礼装としてブラックスーツを着用。

着こなしに厳密な決まりはありませんが、特に日本では、ブラックスーツは男性礼服の標準型とされています。時間、慶弔の区別なく着用できます。

ブラックスーツ
¥44,000（税込）〜

略礼装としてダークスーツを着用。

チャコールグレーかミッドナイトブルーのカラーリングで無地または無地に近い柄のスーツのことです。
卒入学式、通夜への参列、友人や同僚の結婚式に参加する場合に着用できます。
ベストを着用することで、よりフォーマル度がアップします。

ダークスーツ
¥44,000（税込）〜

略礼装としてブレザー＆スラックスを着用。

ユニフォームとして起源を持つブレザーは、クラブパーティで着用することで参加者の帰属意識を高めるという効果がありました。これは、現代でも親しい仲間が集まるクラブの集まりや、学生時代の同窓会など、プライベートな仲間内のパーティにはブレザースタイルのフォーマルが似合います。

ジャケット
¥27,500（税込）〜
スラックス
¥16,500（税込）〜

ボウタイの結び方

華やかな結婚式の場に似合う
ボウタイの結び方を動画でご紹介いたします。

時間帯	昼	夜	夜
アイテム	モーニングコート	テイルコート	タキシード
スタイル	【上衣】剣衿が正式だが、ノッチラペル等も可。【パンツ】縞、または白黒の小格子。【ベスト】グレー。または白、クリーム色などの明るい色。	【上衣】剣衿を中心とした拝絹付き。六ツ釦。【パンツ】上衣と共地で左右のサイドに2本の側章入り。【ベスト】白ピケのシングル、またはダブル。	【上衣】剣衿、またはショールカラーの拝絹付き。【パンツ】上衣と共地で、側章は1本。【ベスト】黒のベストが正式だが、カマーバンドでも可。
色・柄	黒が基本。グレイの上下は、アスコット・モーニングと呼ばれ英国の競馬見物用の独特のスタイル。	黒。ベストは白。	黒が基本。ミッドナイトブルーと呼ばれる濃紺も。ファンシー・タキシードの場合は、変わり素材の色柄、多種
シャツ	白のウィングカラーが基本。レギュラーカラーも可。カフスは二重に折り返すフレンチ・カフを。	イカ胸でウィングカラーの白。	白のヒダ胸。ウイングカラー、レギュラーカラーのどちらも可。
タイ	シルバーグレイ、または白黒ストライプのネクタイ。または、アスコットタイ。	白のボウタイ。普通はピケ素材。	黒のボウタイ。カマーバンドとは普通共地。ファンシー・タキシードには色柄のタイプも可。
靴	黒のキッドやカーフ素材のストレートチップ。または、プレーントウ。コバの小さなタイプを。	黒のパテントレザー・オックスフォード、またはオペラパンプス。	黒のオペラパンプス。またはパテントレザー・オックスフォード。
小物	白のポケットチーフ。パール、白蝶貝などのタイピン。カフリンクスや黒靴下。サスペンダー。	白のポケットチーフ。スタッズとカフリンクスはパール、白蝶貝などの白色系。ダイヤモンドも使われる。	白のポケットチーフ。オニキス、黒蝶貝などのスタッズとカフリンクス。黒靴下。サスペンダー。
備考	弔事には、ベストとタイ共に黒無地。ポケットチーフなどのアクセサリーは着けない。	ホワイトタイの指定はテイルコートを指すが、本来準礼装のタキシードが、実際には正礼装になりつつある。	ブラックタイの指定はタキシードを指す。

時間帯	昼	昼夜兼用
スタイル	【上衣】剣衿が中心。シングル、ダブルどちらも可。【パンツ】縞のフォーマルパンツ。【ベスト】シルバーグレイが基本。	【上衣】剣衿中心で、ノッチラペル等も可。シングル、ダブル共に可。【パンツ】共地。【ベスト】共地、またはシルバーグレイなど明るい色。
色・柄	黒。	黒。
シャツ	レギュラーカラーが中心。色は白。	白のレギュラーカラー。着こなしによってはウィングカラー等も。
タイ	シルバーグレイ、または白黒のネクタイ。	シルバーグレイ、または白黒ストライプのネクタイ。慶事には着こなし次第で蝶ネクタイも可。
靴	モーニングコートに準ずる。	黒のキッドやカーフ素材のストレートチップ。または、プレーントウ。
小物	白のポケットチーフ。カフリンクス。サスペンダー。	白のポケットチーフ。カフリンクス。黒靴下。サスペンダー。
備考	小物類は、モーニングコートに準ずる。	弔事には、ベストとタイ共に黒。

時間帯	昼夜兼用
アイテム	ダークスーツ、ブレザー等
スタイル	スーツのスタイル。シングル、ダブルなど種類は多い。シングルにはベストを。ドレスアップの方法次第でフォーマルに。
色・柄	濃紺やグレイが中心。
シャツ	自由
タイ	自由だが、シルバーグレイ系にすると、フォーマルらしい。
靴	黒のプレーントウなど。カジュアルすぎなければスリッポンも。色は黒系がベター。
小物	自由。ポケットチーフ、カラービンなどの小物で雰囲気を。サスペンダーをしたほうが全体のシルエットは美しい。
備考	要は着こなし次第。パーティなどでは華やかな着方を。弔事には黒のネクタイを締め、アクセサリー類は着けない。

一生の思い出に残る一日の特別な装い

お子様やお孫様の成長とともに、記念行事に参列するシーンも多くなります。子どもが主役の特別な一日なので、控え目ながらも品の良いコーディネートをご紹介いたします。

お子様やお孫様の成長とともに、記念行事に参列するシーンも多くなります。
子どもが主役の特別な一日なので、控え目ながらも品の良いコーディネートをご紹介いたします。

記念行事である入園・入学式・卒園・卒業式やお宮参りなど記憶と記念に残る特別な日。結婚式や式典ほど厳格にマナーを意識する必要はありませんが、スーツの色は、オーソドックスで品格あるネイビーやチャコールグレー。あくまでも子どもが主役であることを踏まえて目立ちすぎない着こなしをご紹介いたします。
普段のビジネス時は2ピーススーツ、ハレの日にはベストを加えて3ピースで着こなすのがおすすめ。ベストを着ていれば、ジャケットを脱いでも品格を保つことができます。