メンテナンスは男の身だしなみ。メンテナンスが必要とする装い、すなわち使い捨てではない、ハイクオリティのファッション。着れば着るほど身体に馴染むスーツ、数年して革の光沢良くなるシューズ。愛用品をメンテナンスするのは愉しいもの。メンテナンスは、男の必須科目というべき、優雅な身だしなみであると、麻布テーラーは考えます。
クールビズスラックスのケア 編
シワだらけのスラックスでは、見た目の印象も悪く、清潔感もダウンしてしまいます。また、スラックスは、皮脂汚れや雨などの影響を受けやすく、汚れが蓄積されがちです。スラックスをかっこよく、清潔に着こなすためのメンテナンス方法をご紹介します。
スラックスは、スラックスハンガーに掛ける
スラックスは脱いだ後は、すぐにハンガーにかけて休ませます。ベルトを外して、ポケットの中に入っているモノもあれば、すべて取り出します。脱いでそのままにしておくとシワになるのはもちろん、湿気がこもり生地に負担をかけることになります。スラックス専用の吊るすタイプのハンガーを使用し保管するのが理想です。折り目を揃えて、裾を上にして専用ハンガーに吊るせば、その重みでシワを取る効果も期待できます。ズボンはなるべく、連続の着用はせず、2日~3日休ませることが、長持ちの秘訣です。
スラックスを曲げて掛けるタイプのハンガーは、折りシワがついてしまいます。可能であれば使用を避けるのが理想です。
ブラッシングでホコリや汚れを落とす
スラックスは、汚れていないように見えても、見た目以上にホコリや汚れがついています。これらを放っておくと、繊維の隙間に詰まり、生地の傷みや虫食いの原因になります。着用後にブラシを使ってホコリや汚れをしっかり落とすことが、スラックスを美しく保ち、長持ちさせるコツでもあります。ブラシは逆目でかき出し、そのあと順目で仕上げるのがコツです。
細かく擦ると折り目や繊維の中に汚れが入り込んでしまうことがありますので、ブラシは大きく払うように動かします。スラックスのポケットの中や、ダブルの折り返し部分にもホコリは溜まりがちです。麻布テーラーのダブル仕上げがスナップ仕様なので、時々は折り目を広げ、ポケットも裏返してホコリを取ります。
洋服ブラシには様々な素材のものがあります。化学繊維で出来ているブラシは、静電気を発生させ、むしろホコリを集めてしまうこともあります。適度なハリをもった天然毛がおすすめです。
シワ取り
スラックスのシワはつきものです。シワ取りは、基本的にスチームあてることで、湿気を与えて乾燥すれば、繊維の復元力でシワはキレイに伸びます。蒸気には消臭効果もあるので、清潔に保てます。デイリーに使用するのであれば、ハンディースチーマーやスチーム機能が付いているアイロンが便利です
より綺麗に履くために
スラックスの折り目やシワをより綺麗にするには、アイロンをかけます。ポイントは脇の縫い線に重なった上下でしっかり合わせることです。ポケット袋も外に出して、あて布をあててアイロンの重みだけで載せるようにかけるとテカリやアタリも未然に防げます。
霧吹きをかける時は、シワが付いているところを中心に霧吹きを吹きかけます。特にヒザなどの関節の部分はよく動かすため、シワもできやすい箇所なので入念に吹きかけます。