2024-2025AWシーズンテーマ【Royal Classic!】

 

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テーラードファッションの源流は英国にあります。アメリカントラッド・フレンチトラッド・クラシコイタリアと時代を彩ってきたスタイルも、元をたどれば英国に行き着きます。ファッションの多様化が進むなか、英国的なクラシックスタイルを支持する人が依然多いのは、これがドレスウェアの正統だからでしょう。こうした英国的クラシックの範となるのが英国王室の方々の着こなしです。

麻布テーラーは、1999年のブランド設立以来、「礼儀(マナー)」を重んじるロイヤルファミリーの正統な装いを常にリスペクトしつつ、そこに「時代性(ファッション)」と、人それぞれの「個性(パーソナライズ)」を融合させることを目指してきました。今シーズンのテーマに掲げた「Royal Classic!」は、そんな麻布テーラーの25年の歩みを振り返るものでもあります。

 

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「Family of Prince of Wales」

 

王位継承権を持つ英国の王子の呼び名「Prince of Wales」。英国王エドワード7世がグレンチェックの上にブルーの色糸でオーバーチェックを切ったものを好んで愛用したことで、この名で呼ばれるようになったことは有名です。チャールズ国王のチェック柄とシャツとネクタイの色を合わせた完璧な装いは、現代に通じるアンダーステートメントの極みです。麻布テーラーはトレンド柄として注目度の高い、グレンチェックを軸とした現代的なチェック柄生地を別注しました。

そして、今シーズンのイラストの舞台は、パリのブローニュの森のはずれにある別荘。エドワード7世にちなんで名付けられたプリンス オブ ウェールズ チェックは、彼の孫であるエドワード8世(ウィンザー公)が流行らせたことで知られています。エドワード8世とウォリス シンプソンが暮らしたパリの邸宅であるヴィラウィンザーは、ブローニュの森の近くにあります。これからご提案するスーツのプリンス オブ ウェールズ チェックの歴史的背景とも少しリンクしているストーリーになっています。

 

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