ご自身のイメージに合った生地やデザインを選んで、裏地やボタンなど細部にもこだわって、もちろんシルエットもジャストフィットに……こういったカスタマイズはオーダーウェアの醍醐味です。しかし麻布テーラーでは、これらに加えて「内部の仕立て」までお選びいただけるのをご存じでしょうか。たとえば“ここぞ”というときに風格を演出するための勝負スーツなら、伝統的な高級毛芯を使用した立体的な仕立て、夏でも涼しく、かつきちんと見せたいなら、内部の芯地を徹底的に軽量化した快適仕立て……といった具合に、お客様のライフスタイルに最適な着心地を実現できるのです。数あるオーダーショップのなかでも、ここまで「仕立て」を自在にカスタマイズできるのは麻布テーラーならでは。自社直営ファクトリーを持ち、手間ひまを惜しまないもの作りを貫いているからこそのサービスです。オーダーをさらに進化させる「仕立て」のバリエーションをご紹介します。
内部の“構造”を目的に合わせて選べます
ステッチひとつにも手間をかけて
手縫いのような味わいのある縫製「AMF ステッチ」でラペル端を仕上げています。細かなところですが、高級感ある雰囲気を演出する大切なポイントです。
独自開発の芯地による立体感
長く着込んでも型崩れしにくく、胸回りに 美しい立体感を保つ本バス(馬の尻尾の毛) の毛芯を使用。柔らかい着心地と格調ある構築感を両立しました。
擦れから守る脇当て
脇の下部分には脇当ての補強布を配しています。着用時の擦れによってスーツが傷むのを防ぎ、長く愛用いただける耐久性を持たせる工夫です。
パンツにも長く着られる工夫を
脇の下と同じく擦れによるダメージが大きい股部分には、「シック」と呼ばれる補強布を取り付けています。見えない場所まで手を抜かないのが麻布流です。
立体感を生むこだわり毛芯
リニューアルした毛芯は、今まで以上に馬の尻尾の毛を贅沢に使用したもの。肩から裾まで芯地を通し、たくましい胸回りと立体的なシルエットを実現。
本格スーツの代名詞「本切羽」
袖ボタンを開閉できる本切羽仕立ては、手間をかけた本格スーツを象徴するディテールのひとつ。細部にもこだわりを込めています。
身頃内側にも手間をかけて
内ポケットを囲むように裏地を配した「お台場仕立て」。裏地も滑りと通気性に優れた高級素材、キュプラを採用し、着心地をさらに高めています。
パンツにもこだわりの意匠を
パンツの背中側にV字スリットを入れることで、腰回りへ立体的にフィット。さらに内側には滑り止めのテープを配し、はき心地を高めています。
首周りにも軽量な芯地を
ジャケットの着心地を決定づける襟部分には、特殊な糸で作った芯地を採用。首回りのフィット感も軽く柔らかに仕立てました。
軽くてもしっかり構築的
何層も重ねずにハリを出せる特殊紡績繊維で芯地を作り、それを肩〜胸のみに使用。軽さと立体的な構築美を両立させています。
極薄肩パッド&軽量たれ綿
通常 10mmの肩パッドを極限まで薄くし、1mm厚に。さらに肩周りの保形に用いるたれ綿も軽量化しています。テーラード感を保ちつつ軽い着心地に。
胸から下の芯地を省略
胸から下は芯地を省き、薄く軽い接着芯のみで成形。きちんとした見た目でありながら、まるでシャツジャケットのような柔らかさです。
通気性の高い肩パッド
夏でも上品さを保つため肩はパッドで保形しつつ、通気性に優れた素材を使用することで涼しく快適に仕立てています。
軽く立体的なハーフ毛芯
身頃は肩から胸にかけてのみ毛芯を配したハーフ毛芯仕立て。軽く、かつハリのある芯地を用いることで、清涼感と構築感を両立しています。
ベタつきを防ぐメッシュ裏地
今季は裏地をリニューアル。さらに滑りをよくして着心地を向上させつつ、通気性に優れサラリとした肌触りのキュプラ素材をメッシュ状に織り上げた裏地を採用しました。
パンツの裏地も涼感素材
腰裏部分には吸水速乾素材、膝裏にはメッシュ素材を採用しています。湿気がこもりやすいパンツも、清涼感あるはき心地を叶えました。
極薄パッドの柔らかな肩
立体感をもたせつつ柔らかに仕立てた肩周り。これによってノータイなどスポーティな服装への対応力を高めています。
軽量化された薄手芯地
「ライトコンフォート」仕立てと同様に軽量化した芯地を肩から胸にのみ使用。見た目も着心地も柔らかく仕立てあがります。
清涼感満点の「カーテン式背裏」
独立した2枚の裏地を重ねる「カーテン式背裏」を採用。通気性に加え、裏地が可動するため着心地がより軽くなります。
パンツ裏地は清涼素材
パンツの裏地は「エアコンフォート」仕立てと同様の仕様。吸水速乾性のある腰裏とメッシュ状の膝裏で清涼感を追求しています。